Claude Codeの作業を翌日に引き継ぐ:HANDOFFメモの書き方とテンプレート
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

結論から言うと、翌日に続きから始めるために記録しておくのは「目的」「完了済み(確認方法つき)」「次の一手」「未確認事項」の4点です。これをリポジトリ内の HANDOFF.md のような1ファイルにまとめておけば、セッションを新しく始めても、Claude Codeにそのファイルを読ませるだけで再開できます。 Claude CodeはCLIの会話をプロジェクトディレクトリにひもづけてローカルに保存するため、同じディレクトリで同じ会話に戻るだけなら claude --continue で足ります。それでも別にメモを残す価値があるのは、会話が長くなったので新しく始めたいとき、別のPCや別の人に渡すとき、保存された会話が使えないときです。そしてメモがあれば、会話の履歴からは読み取れない「何が確認済みで、何が未確認か」を、自分の言葉で区別して残せます。
会話に戻るか、メモから始めるか
公式ドキュメントによると、claude --continue は現在のディレクトリで直近のセッションを開き、claude --resume は一覧から選択、/resume は実行中のセッション内から切り替えます。名前をつけておけば claude --resume <名前> で直接戻れます(Manage sessions、2026-10-29に確認)。
ただし、戻ってくるものには限りがあります。同ドキュメントでは、会話履歴は復元される一方、起動時に渡した --mcp-config や --add-dir などは再指定が必要とされています。バックグラウンドのBashタスクも復元されません。また、メモリの解説ページによれば、各セッションは新しいコンテキストウィンドウで始まります(How Claude remembers your project)。
- 同じPC・同じディレクトリで翌日すぐ続ける、おすすめ:claude --continue。念のためHANDOFFも更新
- 会話が長く、新しい会話で仕切り直したい、おすすめ:HANDOFFを書いて /clear か新規起動
- 別PC・別の人・別ブランチで続ける、おすすめ:HANDOFF必須
- 数週間空く、おすすめ:HANDOFF必須(保存期間の既定が30日のため)
HANDOFF.mdの雛形
そのままコピーして使えます。ポイントは、完了済みに「どう確かめたか」を、未確認事項に「確かめ方」を添えることです。
# HANDOFF: <作業名>
更新: YYYY-MM-DD HH:MM / ブランチ: <名前> / 最終コミット: <短縮ハッシュ>
## 目的
<何を達成する作業か。完了の条件を1〜2行で>
## 完了済み
- <やったこと>(確認: <実行したコマンドと結果> / 未実行なら「未実行」)
## 次の一手
1. <最初にやること。ファイル名や関数名まで>
2. <その次>
## 未確認事項
- <分かっていないこと>(確かめ方: <コマンド・ファイル・質問先>)
## 触らないこと・注意
- <変更してはいけない範囲、決定済みの方針>記入例(説明用の例)
以下は架空の作業を想定した説明用の例で、実際に実行した結果ではありません。
# HANDOFF: 請求書CSV出力の文字化け修正
更新: 2026-10-27 18:00 / ブランチ: fix/csv-encoding / 最終コミット: a1b2c3d
## 目的
CSV出力をExcelで開いても文字化けしない。`npm test` が全件通ること。
## 完了済み
- export.js の文字コード指定を変更(確認: 単体テスト3件は通過)
- 結合テストは未実行
## 次の一手
1. `tests/export.test.js` にBOMありの期待値ケースを追加
2. `npm test` を全体で実行して結果を貼る
## 未確認事項
- Windows版Excelで実際に開いた表示(確かめ方: 手元のExcelで開く。Claudeには確認できない)
## 触らないこと・注意
- 出力列の順序は変えない(取引先との取り決め)Claudeに書かせる依頼文
メモは自分で書くより、作業の終わりにClaudeへ下書きさせるほうが速く済みます。ただし、完了済みの根拠は人が見直してください。次の依頼文をそのまま貼れます。
今日の作業を終えます。HANDOFF.md を上書きして更新してください。
・項目は「目的」「完了済み」「次の一手」「未確認事項」「触らないこと・注意」
・完了済みには、このセッションで実際に実行したコマンドと結果だけを根拠として書く。実行していないものは「未実行」と書く
・未確認事項には、推測を事実として書かず、確かめ方も添える
・パスワード、トークン、顧客情報は書かない
・git status と git diff --stat の内容と矛盾しないか確認してから保存する翌日の再開手順
- HANDOFF.md を目で確認します。未確認事項に答えられるものがあれば、先に自分で書き足します。
- Claude Codeを起動し、次のように頼みます。
HANDOFF.md を読み、git status と git diff の状態がメモと一致するか確認してください。
一致したら「次の一手」の1番だけ進めてください。
未確認事項は推測で埋めず、確かめ方に沿って確認するか、私に質問してください。- 1つ進むごとにHANDOFFを更新させます。完了済みへ移した項目には、確認した結果を添えます。
--continue で戻った場合でも、最初にこの依頼を送るのがおすすめです。会話に残っているのは「そのとき何が語られたか」で、「いま作業ツリーがどうなっているか」とは限らないためです。公式ドキュメントでも、強制終了などで中断されたツール呼び出しは再実行されず、実行済みかをClaudeが確認するよう案内されると説明されています。
何を書くか、どこに置くか
HANDOFFは「今回の作業の現在地」、CLAUDE.md は「この先ずっと守るルール」です。CLAUDE.md は毎回のセッション開始時に読み込まれ、指示は具体的で簡潔なほど守られやすいとされています(メモリの解説)。作業の進捗まで書くと肥大化するので、ビルド手順やテストコマンドのような恒久的な情報だけを置き、進捗はHANDOFFに分けましょう。
- テスト実行コマンド、命名規則、置き場所:CLAUDE.md
- 今日の完了事項、次の手順、未確認点、置き場所:HANDOFF.md
- 認証情報、顧客の実データ、置き場所:どちらにも書かない
HANDOFFは作業が終われば役目を終えます。コミットに含めるかは任意ですが、チームのリポジトリでは .gitignore に入れるか、作業ブランチ限りにすると誤って残りません。なお、このメモは編集上の運用案であり、Claude Codeの公式機能ではありません。

