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オセロの盤を6×6にすると、角の価値はどう変わるか

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執筆にClaudeを使用しています。

四つの石から始まるオセロ盤に、一枚の黒い石を置こうとする手元。
記事のテーマをもとに制作したAI生成の写真風イメージ。

オセロには「角を取ると強い」という定番の考え方があります。角の石は一度置くと相手に返されないからです。では、盤を8×8から6×6に小さくすると、この考え方はそのまま通用するのでしょうか。それとも角の価値は増すのか、減るのか。この記事は答えを書かず、小さい盤で10局指して、自分の手元で答えを出すための実験の設計書です。 6×6が気になる理由は、盤の構造にあります。角が4マス、角の斜め隣(X)が4マス、角の縦横の隣(C)が8マスで、角まわりの16マスが盤全体の約44%(36マス中16マス)を占めます。8×8では64マス中の16マスで、割合は25%です。角まわりの比率が大きく上がるので、定番の戦い方が同じ形で成り立つかを確かめる価値があります。 この記事では、記録する項目、局の進め方、結果を判断する目安、読み違えやすい点まで順に示します。

この記事の目次
  1. 比べる前に、仮説を一つ書いておく
  2. 準備するもの
  3. 10局の進め方と記録の取り方
  4. 結果の読み方
  5. 起こりやすい誤り
  6. 次の行動

比べる前に、仮説を一つ書いておく

最初の1局の前に、紙に1行だけ予想を書いてください。たとえば次のようなものです。

  • 角を先に取った側が、8×8のときと同じくらい勝つ
  • 角まわりが盤の大半なので、角を取ってもあまり差がつかない
  • 辺の石を多く持つ側が有利になる

当たり外れは問題ではありません。予想を書いておかないと、10局の記録を見たあとで「やっぱりそう思っていた」と感じやすくなります。後づけで納得するのを防ぐための手順です。

この記事は、予想の方向を示しません。角の価値が上がるのか下がるのかは、10局の記録から読み取ります。

準備するもの

必要なものは次のとおりです。

  • 6×6の盤。8×8のオセロ盤の外周を1周使わず、中央の6×6だけ使えば代用できます。方眼紙に6×6の枠を描き、白黒の石(碁石やコイン)を使う方法もあります。
  • 対戦相手。家族や友人など、同じ相手と10局続けられる人を選んでください。ひとりで両方の色を打つと、自分の癖どうしの対戦になって記録が偏ります。
  • 記録用紙。後述の表を紙か表計算ソフトに写してください。
  • 筆記用具と、手数を数える係。対局中に打った手を声に出して数えると数え間違いを減らせます。

初期配置は8×8と同じ考え方です。盤の中央の2×2の4マスに石を置き、左上と右下が白、右上と左下が黒にします。先手は黒で、置ける場所がない側はパス、両者とも置けなくなったら終局です。8×8の盤の外周を使わない場合も、8×8の中央4マスがちょうど6×6の中央4マスと重なるので、配置は同じです。

10局の進め方と記録の取り方

進め方のルール

最初に次のことを決め、10局を通して変えないでください。

  1. 先手(黒)と後手(白)は1局ごとに交代します。2人で5局ずつ黒を持ち、色の有利不利が記録に混ざりすぎないようにします。
  2. 終局時に空きマスが残った場合は、空きを数えず、盤上の石数だけで勝敗を決めます。
  3. 手数は「石を置いた回数」で数え、パスは含めません。
  4. 局の途中の「やり直し」は禁止します。
  5. 局ごとの休憩は自由ですが、10局を同じ日か連続した日で終えてください。間が空くと感覚が変わります。

記録は、どちらか1人の視点にそろえます。「自分」はAさん、「相手」はBさんと決め、全局をAさんの視点で書きます。

記録表

1局につき、次の項目を1行で記録します。

  • 局番号・自分の色、記録する内容:1〜10、黒か白か、いつ書くか:開始前
  • 最初に角を取った色、記録する内容:自分、相手、または「角なし」、いつ書くか:終局後(取った瞬間にメモ)
  • 角を取った手数、記録する内容:全体で何手目か、いつ書くか:角を取った瞬間
  • 角を取った時点の石差、記録する内容:自分の石数−相手の石数、いつ書くか:角を取った瞬間
  • 終局時の角の数、記録する内容:自分/相手(各0〜4)、いつ書くか:終局後
  • 外周20マスの自分の石数、記録する内容:盤の一番外側20マスのうち自分の石、いつ書くか:終局後
  • X・Cに置いた回数、記録する内容:自分が置いた回数、いつ書くか:対局中に正の字で
  • 最終石数と勝敗、記録する内容:自分/相手の石数、勝ち・負け・引き分け、いつ書くか:終局後

外周20マスは、6×6の一番外側の1周です。うち4マスが角で、残り16マスが辺になります。辺だけの数が欲しいときは、外周の石数から角の石数を引けば出ます。

「角を取った時点の石差」は、角の価値を測るための項目です。オセロでは序盤に石が少ないほうが有利になる場面が多いので、角を取った時点では石差がマイナスのこともあります。その石差と最終石差を比べて、角を取ったあとに差が広がったのか縮んだのかを見ます。

X・Cに置いた回数は、「置きたくなかったが他に手がなかった」場合と「あえて置いた」場合を区別して、メモ欄に書いておいてください。あとで記録を見返すときの手がかりになります。

結果の読み方

10行がそろったら、次の順に集計します。判断の目安も合わせて示します。

1. 角を先に取った側の勝敗

「最初に角を取った色」が自分または相手の局だけを集め、角を先に取った側が勝った局数を数えます。角なしの局と引き分けは除いてください。

注意したいのは、10局という少なさです。コインを10回投げて7回以上表が出る確率は約17%、8回以上で約5.5%、9回以上で約1%です。たとえば角先取り側が7勝3敗でも、偶然の範囲として十分あり得ます。9勝以上になって初めて、偶然とは言いにくくなります。

結論が「角が強い」「角が弱い」のどちらに見えても、言えるのは「この2人の10局ではこうだった」までです。

2. 角を取っても負けた局の見直し

角先取り側が負けた局があれば、その局を1つずつ見直します。見るべきなのは次の点です。

  • 角を取った時点の石差はどうだったか(大きく負けていなかったか)
  • 角を取ったあと、その角から続く辺を相手に取られていないか
  • 角を取るために、別の角を相手に渡していないか

角を取っても勝てない局が複数あるなら、6×6では角が単独では決め手になりにくい可能性があります。ただし、その原因が盤の小ささにあるのか、2人の実力差や形の読み違いにあるのかは、記録だけでは切り分けられません。切り分けたいときは、次節の8×8との比較に進みます。

3. 辺の重み

終局時の外周20マスの自分の石数を、勝った局と負けた局で並べます。外周を多く持った側が勝っているかを見ます。

あわせて、角から連続して同じ色が並ぶ辺の石を確認してください。角から途切れず続く同色の辺の石は、辺の線方向からしか挟まれないため、返りにくい石になります。6×6は1辺が角を含めて6マスなので、角を取った側がその辺の大半を固めやすい形です。そうなるのか、相手が辺の途中を崩すのかは、実際の局を見て判断してください。

4. 先手と後手の偏り

自分が黒だった5局と白だった5局で、勝敗を並べます。色によって勝ち数が大きく違うなら、角の記録に色の影響が混ざっています。その場合は角の勝敗だけを見ず、色別に分けて読み直してください。

5. 8×8と比べたいとき(任意)

「6×6で変わったのか」を確かめるには、同じ相手、同じ記録項目で8×8の対局も取る必要があります。5局でも構いません。道具は実物の8×8盤でもよく、「潮目のオセロ」のオンライン対局(招待リンクで友達と対戦、黒が先手)も使えます。盤の大きさなど作品の細かい仕様は、作品を開いて確かめてください。

ただし、ヒントと一手戻すはひとり対局の機能です。ひとり対局で記録する場合は、判断をゆがめないよう、この2つを使わないと決めておきます。

起こりやすい誤り

  • 角を取った局だけを見る。 角が取られなかった局や、角を取っても負けた局を除くと、角が強く見えやすくなります。10局すべてを集計の対象にしてください。
  • 前半と後半で上達してしまう。 同じ2人で10局続けると、後半は6×6に慣れて打ち方が変わります。気になるときは、前半5局と後半5局で集計を分けて、同じ傾向かを確かめます。
  • 手数の数え方がぶれる。 パスを含めたり含めなかったりすると、角を取った手数が比べられません。最初に決めたルールで通してください。
  • 石差の記録を忘れる。 角を取った瞬間に石を数えないと、あとから再現できません。数えにくい場合は、相手に確認してもらってください。
  • 勝敗を「角のおかげ」と決めつける。 角を取ったのは、盤面全体で優勢だった結果かもしれません。角の価値は、取った時点の石差と最終石差の変化も合わせて読んでください。
  • 10局で一般論にする。 この実験で言えるのは、2人の10局の傾向までです。ほかの人にも当てはまるかは、別の相手や局数で試さないと分かりません。

次の行動

まず紙に仮説を1行書き、6×6の盤と記録表を用意して、1局目を指してみてください。10局が終わったら、角先取り側の勝敗、角を取った時点の石差と最終石差、外周の石数の3つだけを並べてみると、角と辺の重みがどう動いたかが見えてきます。余力があれば、同じ項目で8×8を5局取り、差を比べてみてください。