CSVをExcelで開くと文字化けする原因と、直し方の選び分け
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CSVの日本語が「縺」「繧」のような文字や「�」だらけになるときは、たいていファイルを書いたときの文字コードと、Excelが読むときの文字コードが違っています。ファイルの中身が壊れているとは限りません。 直し方の基本は、CSVをダブルクリックで開くのをやめ、「データ」タブの「テキストまたはCSVから」で取り込み、プレビューを見ながら文字コードを選び直すことです。この記事では、症状から原因を絞る判断表、取り込みの手順、AIに相談するときに伝える項目を示します。 手順は、Microsoft LearnとMicrosoftサポートの記載を2026年10月28日に読んで整理したものです。実機での操作試験はしていません。本文中の化け方の例は説明用で、実際のファイルで試した結果ではありません。
原因は「書いた文字コード」と「読んだ文字コード」のずれ
CSVは文字だけのファイルで、どの文字コードで保存したかは、基本的にファイルの中に書かれていません。UTF-8で保存されたファイルをShift_JIS系として読めば、意味のない文字が並びます。逆に、Shift_JIS系のファイルをUTF-8として読んでも同じことが起きます。
公式資料で確認できたのは次の点です。
- Power Queryのテキスト/CSVコネクタは、文字セットを自動では推定しません。UTF-8と推定されるのは、ファイルの先頭にUTF-8のBOM(先頭の目印)がある場合だけです。取り込み画面のFile Originで、ファイルを作ったときの文字セットを選べます(Power Query Text/CSV connector)。
- Excelで.csvを開くと、ウィザードなしで新しいブックに表示されます。.txtならテキストインポートウィザードが起動します。「データ」タブの「From Text/CSV」で取り込む方法もあります(Import or export text (.txt or .csv) files)。
ダブルクリックで開いたときにExcelが文字コードをどう判定するかは、確認した公式ページに書かれていません。そのためこの記事では、文字コードを選べると確認できた「取り込み」を軸に使い分けます。
症状別の判断表
何がどう化けているかを見ます。下は編集上の切り分けの目安で、確定診断ではありません。
- 「縺ゅ>縺…」のように、漢字まじりの意味不明な文字になる、疑うこと:UTF-8のファイルを、Shift_JIS系として読んでいる、最初にやること:取り込みでUTF-8を選ぶ
- 「�」や「?」が大量に出る、疑うこと:Shift_JIS系をUTF-8として読んでいる、または保存時に文字が失われた、最初にやること:取り込みでShift_JIS系に切り替える。直らなければ元ファイルの再出力を頼む
- ほとんど読めるが、特定の文字だけ化ける、疑うこと:その文字コードで表せない文字(機種依存文字や絵文字など)が含まれる、最初にやること:出力元の設定を確認する
- 文字は正常だが、全部が1列に入る、疑うこと:区切り文字の違い(文字化けとは別)、最初にやること:取り込み画面で区切り文字を選ぶ
- 文字は正常だが、先頭の0が消える、日付に変わる、疑うこと:データ型の自動判定(文字化けとは別)、最初にやること:型の検出をオフにして全列をテキストで読む
最後の2行は文字化けではありませんが、直す途中で一緒に出やすいので載せています。区切り文字と型の検出は、取り込み画面で指定できると公式に書かれています。
判断フロー:開き直すか、取り込むか
- 上書き保存しない。 化けた状態で保存すると、化けた文字がそのまま保存されます。Excelを閉じ、元のCSVを残します。
- ファイル側の情報を集める。 どのシステムから出力したか、出力時に文字コードを選べたか、BOMの有無はどうか。分からなければテキストエディタで開き、表示される文字コードを見ます。
- 一度きりの確認なら、取り込み画面で選び直す。 手順は次の節です。
- 同じ形式を毎週・毎月受け取るなら、取り込みをクエリとして残す。 設定の見直しは、クエリの「ソース」ステップの編集から行えます。ここに文字コードの項目が出るかは公式ページに明記がないため、出ない場合は取り込みを作り直してください。更新時の細かな挙動は、自分の環境で一度試して確認します。
- 取り込みで直らないなら、出力元で直す。 UTF-8(BOM付き)やShift_JIS系など、出力側で選べる設定があれば選び直してもらいます。
ここでの「開き直す」は、同じファイルを閉じて別の方法で読み込み直すことです。「取り込む」は、ブックにデータとして接続して読むことです。文字コードを選べるのは取り込みの画面なので、実務ではどちらも「取り込み画面で選び直す」ことになります。
取り込み画面で文字コードを選び直す手順
公式ページの説明に沿った流れです。メニュー名は英語表記を基準にしています。日本語版では「テキストまたはCSVから」のような表示になることが多いようですが、公式ページでは確認できていないため、画面で見比べてください。Mac版や古いバージョンでは画面が違う場合があります。
- 空のブックを開く。
- 「データ」タブの「Get & Transform Data」グループから「From Text/CSV」を選ぶ。
- 対象のCSVを選んで開く。
- プレビュー画面のFile Originを切り替え、日本語が正しく見える項目を探す。
- 読めたら「Load(読み込み)」を押す。加工が必要なら「Transform Data(データの変換)」を選ぶ。
File Originの候補は、Windowsのコードページ番号で整理されています。公式の一覧では、UTF-8が65001、Shift-JISが932です(Code Page Identifiers)。Excelの選択肢に番号が並ぶかは確認できていないので、「Unicode (UTF-8)」「Japanese (Shift-JIS)」のような名前で探してください。
先頭の0が消える場合は、同じ画面でデータ型の検出を切ります。公式資料では、検出の範囲を先頭200行かデータセット全体から選ぶか、自動検出をやめて全列をテキストにできるとされています。推定は間違うことがあるため、読み込む前の確認が勧められています。
拡張子を変える方法
テキストインポートウィザードで読みたい場合は、拡張子を.csvから.txtに変えて開く方法もあります。元ファイルを書き換えないよう、コピーで試してください。
AIへ状況を伝える確認項目と依頼文
AIはあなたのCSVを見ていないので、文字コードを当てられません。次の項目を埋めてから相談すると、答えが具体的になります。
- [ ] Excelのバージョン(Microsoft 365、Excel 2021など)とWindows/Mac
- [ ] CSVの出どころ(会計ソフト、通販の管理画面、基幹システムなど。製品名は伏せてもよい)
- [ ] 開き方(ダブルクリック、「ファイルを開く」、「テキストまたはCSVから」)
- [ ] 化け方の見本(実データではなく、同じ傾向の短いダミー)
- [ ] 全体が化けるのか、一部の文字だけか
- [ ] File Originで試した項目と、その結果
- [ ] 1列に入る、先頭の0が消えるなど、別の症状の有無
- [ ] 一度きりか、定期的に受け取るファイルか
- [ ] 出力元で文字コードを選べるか(分かる範囲で)
顧客名、住所、金額などの実データは貼らないでください。ダミーに置き換えた3行程度で足ります。「学習に使われない設定にしたから安心」とも限りません。学習利用の設定と、情報を外に出さないことは別の話です。
説明用の依頼文です。角括弧の部分は自分の状況に置き換えます。
ExcelでCSVを開くと日本語が文字化けします。原因の候補と、確認する順番を教えてください。
【環境】[例:Microsoft 365のExcel、Windows]
【CSVの出どころ】[例:通販管理画面の注文一覧]
【開き方】ダブルクリックで開いた
【化け方(説明用のダミー)】「縺ゅ>縺�」のような文字が列全体に出る。数字と英字は正常
【試したこと】まだ何も試していない
【受け取り頻度】毎週1回、同じ形式
条件:
- 公式の仕様として言えることと、推測を分けてください
- 手順は「データ」タブの「テキストまたはCSVから」を使うものにしてください
- 私が目で確認すべきポイントを最後に挙げてくださいAIの回答を受け取ったら、人が次の点を確認します。
- プレビューで日本語が正しく読めているか。AIの説明より、画面の見え方を優先します。
- 氏名、商品名、住所など実データの数件が、元のシステムの表示と一致しているか。
- 先頭の0(郵便番号や商品コード)、日付、長い数字が変わっていないか。
- 件数が元のシステムの表示件数と合っているか。
AIが「UTF-8で保存し直せば解決する」と断言しても、ファイルの出どころが分からないうちは候補の一つにとどめます。文字コードは、プレビューで試して初めて分かる情報です。

