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同じ内容をX・Instagram・TikTokで書き分ける:AIに渡す条件の決め方

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

一つの元原稿を三つの異なる形式へ組み直す手元
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

結論から言うと、AIに「X用に短くして」「Instagram用にして」と頼むだけでは、媒体ごとの書き分けにはなりません。文章が短くなったり絵文字が増えたりするだけで、中身は同じ要約の使い回しになりがちです。 渡す条件は次の3層に分けると、組み直しが安定します。 1. 変えない核:事実、数字、結論、読者に取ってほしい行動。媒体が変わっても動かしません。 2. 媒体の制約:文字数、動画の長さ、リンクの置き場所など。仕様は変わるので、投稿前に自分で公式ヘルプを確認して値を入れます。 3. 読まれ方:その媒体で読者がどんな状態で、最初に何を見るか。 この記事では、媒体別の比較表と、元原稿から3媒体へ展開させる指示文を用意しました。指示文は私が実行して検証したものではなく、組み立て方の例です。自分のアカウントで試して、直しながら使ってください。

この記事の目次
  1. 先に決める:変えない核と、変える部分
  2. 媒体別の書き分け比較表
  3. 元原稿から展開させる指示文
  4. 入力例と、返ってくるものの見方
  5. 人が確認すること

先に決める:変えない核と、変える部分

書き分けで失敗する原因の多くは、「何を変えてよいか」をAIに伝えていないことです。元原稿を読み直して、次の2つに分けておきます。

  • 変えない核:「何を言うか」にあたる部分です。たとえば「新機能は月額無料枠でも使える」「申込は10月31日まで」といった事実と、それに対する自分の結論です。
  • 変える部分:「どう見せるか」にあたる部分です。書き出し、順序、粒度、口調、締め方、補助的な説明がここに入ります。

核は3つ以内に絞るのがおすすめです。核が多いと、短い媒体で必ず落ちるものが出て、AIが勝手に選んでしまいます。

媒体別の書き分け比較表

下の表の形式・構成は今回作る投稿案の例で、「読まれ方」と「組み直しの方針」は編集上の仮説です。媒体の全機能や仕様を示す表ではなく、計測した結果でもありません。使う形式やリンクの対応可否を投稿画面と公式ヘルプで確認し、自分のアカウントの反応を見て修正する出発点として使ってください。

  • 今回使う形式(例)、X:短文テキスト(画像・リンク付き)、Instagram:画像・カルーセル・リール+キャプション、TikTok:縦型動画+短い説明文
  • 読まれ方(仮説)、X:タイムラインを流し読み。最初の1行で止まるか決まる、Instagram:画像や動画で止まり、キャプションは補足として読まれる、TikTok:冒頭の数秒で見続けるか決まる。音声と字幕が本体
  • 冒頭、X:結論か問いを1文で、Instagram:1枚目・最初の1行に「誰の何の話か」、TikTok:最初の一言で結論か意外な事実
  • 構成、X:1投稿1論点。補足は返信やスレッドへ、Instagram:保存したくなる整理型(手順、一覧、チェックリスト)、TikTok:話し言葉の台本。1動画1テーマ
  • 口調、X:簡潔、断定は根拠とセットで、Instagram:やや丁寧、読み物調、TikTok:話し言葉、短い文
  • リンクの方針(利用可否は要確認)、X:本文の末尾か返信を候補にする、Instagram:利用できるリンクの位置を確認し、誘導先を決める、TikTok:利用できるリンク機能を確認し、案内文と誘導先を決める
  • 文字数・秒数の上限、X:公式ヘルプで確認した値を記入、Instagram:同左、TikTok:同左
  • AIに頼むもの、X:冒頭案を複数、削る順序の提案、Instagram:1枚ずつの見出し案、キャプション案、TikTok:話し言葉の台本、字幕用の短文、説明文

上限の行に具体的な数値を入れていないのは、プランやアプリの更新で変わりうるためです。たとえばXの公式ヘルプでは、長文投稿の作成には対象の有料プランへの加入が必要とされています。使えるかどうかは、自分のアカウントの画面とX、Instagram、TikTokの各公式ヘルプで確認し、その値を下の指示文の {制約} に書き込んでください。

元原稿から展開させる指示文

Anthropicのプロンプトの手引き(Prompting best practices)は、明確さ、例の使い方、XMLタグによる構造化を扱っています。この指示文もそれに沿い、指示・元原稿・制約をタグで分けています。ChatGPTなど他のAIでも、区切って渡す考え方は使えます。

text
あなたはSNS運用の編集者です。下の元原稿から、X・Instagram・TikTokそれぞれの投稿案を作ってください。
媒体ごとに読者の状況が違うため、元原稿の文を短くするのではなく、核から組み直してください。

<core>
変えてはいけない事実・結論(3つ以内):
1. {核1}
2. {核2}
3. {核3}
読者にしてほしい行動: {行動}
</core>

<source>
{元原稿を貼る}
</source>

<audience>
{読者像。例:副業で発信を始めたばかりの人}
</audience>

<tone>
{アカウントの口調。例:です・ます調、断定しすぎない}
</tone>

<platforms>
X: {制約。文字数上限、リンク位置など}。冒頭1文で結論。1投稿1論点。
Instagram: {制約}。1枚目は誰の何の話かが分かる見出し。カルーセルは1枚1メッセージで、枚数分の見出しと本文案、キャプション案を出す。
TikTok: {制約}。話し言葉の台本(冒頭の一言、本編、締め)、画面に出す字幕の短文、説明文案を出す。
</platforms>

<rules>
- 核の事実や数字は変えない。元原稿にない数字・実績・体験談・引用は足さない。
- 元原稿に根拠がない主張は、断定せず「要確認」と明記する。
- 広告・提供・PRに当たる内容なら、その旨の表示案を各媒体に入れる: {該当するか}
- 各媒体の案は、他媒体の文面をコピーせず、構成から変える。
</rules>

<output>
媒体ごとに、案 → 核のうちどれを入れたかの対応 → 人が確認すべき点、の順で出力する。
</output>

一度に3媒体を頼むと、後半の媒体が雑になることがあります。そのときは <platforms> を1媒体にして3回に分けてください。

入力例と、返ってくるものの見方

以下は説明用の例です。実際に生成した結果ではありません。

核(説明用の例)

  1. 投稿の下書きは、週に1回まとめて作ると続けやすい
  2. まとめるときは、元原稿を1本だけ決める
  3. 読者への行動:元原稿のテンプレートを保存する

この核を入れると、期待する出力の方向は媒体ごとに次のように変わります。

  • X:「発信が続かない原因は、毎回ゼロから書くことかもしれません。」のような問いか結論の1文で始め、補足は返信に回す構成。
  • Instagram:1枚目に「発信が続く人の下書きの作り方」、2枚目以降に手順を1枚1メッセージで並べる構成。
  • TikTok:「毎日ネタを探していませんか?」と話しかける一言から、手順を話し言葉で3つ伝える台本。

3つの案で核の3点が入っていて、表現と構成が違えば、書き分けとして成立しています。冒頭だけ違って中身が同じなら、<rules> の最後の行を強めて再依頼します。

人が確認すること

AIに任せられるのは案の量産と構成の組み替えまでです。公開前に、次の点は自分の目で確認してください。

  • 核との一致:数字、日付、固有名詞が元原稿と一致しているか。AIが言い換えの途中で変えていないかを見ます。
  • 足された情報:元原稿にない実績や体験談が混ざっていないか。あれば削除します。
  • 媒体の上限:文字数や動画の長さが、投稿画面で実際に収まるか。
  • 広告表示:企業から依頼を受けた投稿や、自社商品の宣伝であれば、広告であることが分かる表示が必要かを確認します。消費者庁は、広告であるのにそれを隠すことを景品表示法上のステルスマーケティングとして整理しており、令和5年10月1日から規制が始まっています。規制の対象は広告主である事業者で、普通の消費者としての意見は対象外とされています。個別の投稿が該当するかは、このページだけでは判断できません。迷う場合は消費者庁の資料や専門家に確認してください。
  • 渡す情報:元原稿に顧客名や未公開の情報が入っているなら、AIに貼る前に仮の名前や値へ置き換えます。

確認で見つけた直しは、その場で本文だけ直さず、指示文の <rules> に戻しておくと、次回から同じ手戻りが減ります。

出典・参考資料