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ChatGPTに自分の文体を伝える:発信用の文体メモを作って使い回す

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

過去投稿を見比べながら、文体の特徴を紙のメモに整理する手元
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

ChatGPTに自分らしい投稿を書かせるには、「親しみやすく」「カジュアルに」といった形容詞を並べるより、過去の自分の投稿から観察できる特徴を書き出した「文体メモ」を渡すほうが再現しやすくなります。メモは、過去投稿5〜10本をChatGPTに分析させて下書きを作り、自分で直して完成させます。完成したら、カスタム指示かプロジェクト指示に貼って使い回します。 この記事では、メモの項目、過去投稿からメモを作る依頼文、置き場所、ズレたときの直し方を順に示します。文中のサンプル投稿やメモは、手順を説明するために私が用意した「説明用の例」です。実際にChatGPTで実行した出力ではありません。

この記事の目次
  1. 形容詞だと外れやすい理由
  2. 手順1:渡す過去投稿を選ぶ
  3. 手順2:過去投稿から文体メモを作らせる
  4. 手順3:メモの項目を自分で直す
  5. 手順4:メモを置いて使い回す
  6. 手順5:ズレたときの直し方
  7. 公開前に人が確認すること

形容詞だと外れやすい理由

「親しみやすい」は、人によって指す範囲が違います。文末を「〜ですよね」にする人もいれば、絵文字を足す人もいます。AIはその中から平均的なものを選ぶので、誰が書いても似た文章になりがちです。

一方、「1文は40字前後」「書き出しは今日の出来事から入る」「絵文字は使わず、文末に『。』を付ける」は、確認も修正もできます。文体メモの目的は、好みを、チェックできる条件に変えることです。

手順1:渡す過去投稿を選ぶ

  • 自分が書いた投稿だけを使います。他人の文章や、複数人で書いた公式アカウントの投稿を混ぜると、特徴がぼやけます。
  • 5〜10本が目安です。反応が良かったものより、「これは自分らしい」と思えるものを優先します。
  • 媒体ごとに書き方が違う場合は、媒体別に分けます(例:Xの短文と、noteの長文)。
  • 氏名、顧客名、未公開の情報、連絡先は、貼る前に伏せます。公開済みの投稿でも、他人のコメントやDMの内容は入れないでください。

手順2:過去投稿から文体メモを作らせる

次の依頼文の末尾に、過去投稿を貼ります。

以下は私が過去に書いたSNS投稿です。文体を分析して「文体メモ」を作ってください。

条件:
- 「親しみやすい」のような形容詞だけで済ませない
- 次の項目ごとに、投稿から確認できる特徴を書く
  文の長さ/書き出し/文末/一人称と読者への呼びかけ/
  よく使う語・使わない語/改行と記号/絵文字/構成/避けたい表現
- 各項目に根拠として投稿番号か短い抜粋を付ける
- 全投稿に共通しない特徴は「揺れあり」と分けて書く
- 全体で1,000字以内
- 最後に、この分析で確信が低い点を3つ挙げる

【投稿1】
(ここに本文)
【投稿2】
(ここに本文)

「根拠を付ける」「揺れありを分ける」「確信が低い点を挙げる」の3つを入れるのがコツです。AIが少数の投稿から特徴を決めつけるのを防ぎ、どこを自分で確認すべきかが分かります。

手順3:メモの項目を自分で直す

出てきた下書きを、次の項目表で見直します。ここは人がやる部分です。「根拠の抜粋が実際の投稿にあるか」「自分の意図と合っているか」を確認し、AIの書いた特徴が偶然だと思えば削ってください。

  • 文の長さ、書く内容:目安の字数と上限、説明用の例:1文40字前後、最長60字
  • 書き出し、書く内容:よく使う型、説明用の例:今日あった出来事から入る。挨拶は使わない
  • 文末、書く内容:使う形と使わない形、説明用の例:「です・ます」基本。体言止めは1投稿に1回まで
  • 呼びかけ、書く内容:一人称と読者の呼び方、説明用の例:一人称は「私」。読者には呼びかけず、問いかけも使わない
  • 語彙、書く内容:よく使う語/使わない語、説明用の例:使う:「ひとまず」。使わない:「必見」「爆速」
  • 記号・改行、書く内容:改行の頻度、記号の癖、説明用の例:2文ごとに改行。感嘆符は使わない
  • 絵文字、書く内容:種類と上限、説明用の例:使わない
  • 構成、書く内容:投稿の流れ、説明用の例:出来事→気づき→次にやること
  • 避けたい表現、書く内容:禁止リスト、説明用の例:誇張、断定的な「絶対」、事実の水増し

最後の行に「入力にない数字・体験・実績は書かない」を足しておくと安心です。文体を真似させると、AIがそれらしい体験談を作ってしまうことがあるためです。

直したメモは、800〜1,200字程度にまとめておくと、次の節の字数制限にも収まります。

手順4:メモを置いて使い回す

OpenAIのヘルプでは、カスタム指示はWeb・デスクトップでは「設定 > パーソナライズ」、iOS・Androidでは「設定 > Customize ChatGPT」から入力し、全チャットに適用されるとされています。文字数は、FreeとGoで1,500字、Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduで5,000字までです(ChatGPT Custom Instructionsのヘルプを2026年10月29日に確認)。

置き場所は2つの選択肢があります。

  • 全チャットで使う:カスタム指示に貼ります。ただし、仕事の相談や翻訳など、投稿以外のチャットにも文体の指示が効く点には注意してください。
  • 発信用にだけ使う:プロジェクトを作り、プロジェクト設定の指示に貼ります。プロジェクト指示はそのプロジェクト内だけで有効で、グローバルなカスタム指示より優先されると説明されています。メモや過去投稿のファイルも一緒に置けます(ファイル数の上限はプランで異なります)。

投稿を作るときの依頼文は、たとえば次のようにします。

文体メモに従って、次の内容でXの投稿案を3つ書いてください。
・伝えたいこと:新作の焼き菓子を金曜から出す(説明用の例)
・入れる事実:価格は380円、数量は各日20個
・入れてはいけないこと:上記にない数字、体験談、誇張
各案の後に、文体メモのどの項目を意識したかを1行で書いてください。

「どの項目を意識したか」を書かせると、ズレたときに原因の項目を特定しやすくなります。

扱いに注意すること

カスタム指示の利用については、ヘルプに「モデル改善に使われる場合があり、オプトアウトの方法がある」と書かれています。学習への利用をオフにすることは、秘密保持とは別の話です。メモや過去投稿には、公開済みで伏せ済みの内容だけを入れてください。また、メモリ機能がオンだと、プランや地域などの条件に応じて、過去のチャットやカスタム指示などが参照される場合があります。メモが他の会話の影響を受けているように見えるときは、メモリの設定を確認してください。

手順5:ズレたときの直し方

ズレは、全体を書き直すより、1項目だけ数値や例で直すほうが早く収まります。

  • 文が長く説明的になる、疑う項目:文の長さ、直し方の例:「1文60字以内。接続詞で3回以上つなげない」と数字を足す
  • 絵文字や感嘆符が増える、疑う項目:絵文字・記号、直し方の例:「絵文字は0個、『!』は使わない」と禁止を明記する
  • 決まり文句が混じる、疑う項目:避けたい表現、直し方の例:出てきた言い回しをそのまま禁止リストに追加する
  • 毎回同じ書き出しになる、疑う項目:書き出し、直し方の例:型を3つ書き、「直前と同じ型は使わない」と指定する
  • 事実や体験が盛られる、疑う項目:避けたい表現、直し方の例:「入力にない数字・体験・実績は書かない」を先頭近くに置く
  • 自分より丁寧/砕けすぎ、疑う項目:文末・語彙、直し方の例:良い例と悪い例を1文ずつ並べる

直すときは、ズレた出力をチャットに貼り、次のように頼みます。

今回の出力は、文体メモの「文の長さ」と合っていません。
理由を1つ推測し、メモのどの一文を、どう直せばよいかを提案してください。
メモ全体の書き直しはしないでください。

提案を受けたら、メモに反映する前に、同じ内容の依頼でもう一度試します。2〜3回続けて同じ直りかたをするなら、メモに追記して使い回します。

公開前に人が確認すること

  • 事実(価格、日付、数量、固有名詞)が元の情報と一致しているか
  • 自分が実際にしていない体験や、根拠のない効果を書いていないか
  • 自分の過去投稿と並べて読み、違和感のある言い回しがないか

文体メモは、一度作って終わりではありません。投稿の傾向が変わったら、直近の投稿で手順2をやり直し、差分だけメモに反映してください。

出典・参考資料