試作品を5人に触ってもらうテスト:聞くこと・見ること・直す順番
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

結論から言うと、少人数テストでは「どう思いましたか」と聞くより、「頼んだ作業を終えるまでに、どこで手が止まったか」を見るほうが役に立ちます。1人30分、作業のお願いは3つ、本人にはほとんど説明せず、止まった場所を1行ずつ記録します。直す順番は「何人が止まったか × 作業が終わらなかったか」で決めます。好みの意見は後回しです。 この記事では、そのまま読み上げられる進行台本、記入例つきのつまずき記録シート、直す順番の判断表を示します。5人という数は統計的な保証ではなく、「同じ場所で複数人が迷うかどうか」が見えやすい、編集上の目安です。
1. 始める前に決める3つのこと
タスクを3つに絞る
「自由に触ってください」だけでは、中心になる作業のつまずきを確認しにくくなります。アプリの中心になる行動を、完了が判定できる形で3つ書きます。
以下は説明用の例です(実際のテスト結果ではありません)。サークルの備品貸出を記録するノーコードアプリを想定します。
- 「ビデオカメラを、今日から3日間借りる記録を付けてください」
- 「今借りられているものを、一覧で探してください」
- 「さきほど付けた記録を、返却済みにしてください」
「ボタンを押してください」ではなく、「何を達成したいか」だけを伝えるのがコツです。画面名やボタン名を言ってしまうと、探す手間が消えて、迷う場所が見えなくなります。
試作品の渡し方を確認する
ノーコードツールによっては、共有できる範囲がプランで違います。たとえばGlideのヘルプによると、Freeプランのアプリは「Glideのビルダー内でのみ実行・テストでき、ビルダー外の人は共有・アクセスできない」と説明されています(ヘルプ記事、2026年1月17日更新と表示。今回確認した範囲での記述です)。
この条件だと、アプリのリンクを相手に送って開いてもらう方法は使えません。対面であなたのPCのプレビューを操作してもらう方法を検討し、事前に操作できることを確かめておきましょう。その場合は、編集画面やデータ表が相手に見えないようにしてください。他のツールを使う場合も、「相手が自分の端末で開けるか」を前日までに自分以外の端末で試しておきましょう。
参加者の情報は最小限にする
記録には氏名ではなく「P1〜P5」の番号を使います。メールアドレスや顔の録画を残すなら、事前に「何のために使い、いつ消すか」を伝えます。個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)では、個人情報取扱事業者による利用目的の通知・公表や、本人から入力フォームなどで直接取得する場合の事前の利用目的の明示が示されています。記録は番号だけにして画面録画を行わない運用にすると、残す情報を減らせます。ただし、番号にしても、連絡先などと容易に照合して本人が分かる場合は個人情報に当たります。
2. 当日の進行台本(1人30分)
- 0〜3分、内容:あいさつと説明
- 3〜6分、内容:事前の質問(普段のやり方)
- 6〜21分、内容:タスク1〜3(各5分以内)
- 21〜27分、内容:ふりかえりの質問
- 27〜30分、内容:お礼と記録の確認
冒頭の説明(そのまま読めます)
「今日はあなたをテストするのではなく、アプリのほうをテストします。間違えても、迷っても、アプリ側の問題なので大丈夫です。操作中は、思ったことを声に出してもらえると助かります。私は基本的に答えられませんが、それはわざとです。5分たっても進まないときは、こちらから声をかけます。いつでも途中でやめられます。記録は『P1』のような番号で取り、お名前は残しません。」
タスク中の対応ルール
- 黙って見る:止まっても、すぐ助けません。「どこを探していますか?」とだけ聞きます。
- 答えを言わない:「そのボタンです」は禁止です。5分で未完了なら「完了不可」、助けた場合は「要助言」と記録して次へ進みます。前のタスクの記録が次に必要なら、進行役が用意してから次のタスクを始めます。
- 弁解しない:「本当はここがこうで…」と説明し始めると、相手が遠慮して本音が出なくなります。
- 見るもの:指が止まった場所、画面を行き来した回数、「あれ?」「どこだろう」という独り言、間違えて押した場所。
事前・事後の質問(各3問まで)
事前:「備品の貸し借りは、今どうやって記録していますか?」事後:「一番わかりにくかった場面はどこですか?」「途中で『こうなると思った』と違ったことはありますか?」「今日の作業を、友人に説明するとしたらどう言いますか?」
最後の質問は、相手がアプリをどう理解したかを知るためのものです。「使いやすかったです」という評価より、手がかりが多く得られます。
3. つまずき記録シートと記入例
シートは表計算ソフトで十分です。列は次の7つです。
- 参加者、書くこと:P1〜P5
- タスク、書くこと:1〜3
- 画面・場所、書くこと:起きた場所
- 起きたこと、書くこと:事実だけ(解釈は書かない)
- 区分、書くこと:完了不可/迷い/誤操作/発言/つまずきなし
- 助けの有無、書くこと:なし/要助言
- 補足、書くこと:本人の言葉をそのまま
以下は説明用の例です(架空のデータで、実際のテストではありません)。
- P1、タスク:1、画面・場所:ホーム、起きたこと:「借りる」を探して下にスクロールを3回、区分:迷い、助けの有無:なし、補足:「追加って書いてある?」
- P2、タスク:1、画面・場所:入力画面、起きたこと:返却予定日を空欄のまま保存して、エラー、区分:誤操作、助けの有無:なし、補足:「必須だと思わなかった」
- P3、タスク:1、画面・場所:ホーム、起きたこと:「借りる」が見つからず5分で時間切れ、区分:完了不可、助けの有無:要助言、補足:「+のマークは見ていなかった」
- P4、タスク:3、画面・場所:一覧、起きたこと:返却の操作を探して、詳細画面と一覧を4往復、区分:迷い、助けの有無:なし、補足:「一覧から直接できると思った」
- P5、タスク:2、画面・場所:一覧、起きたこと:絞り込みを使わず目で探して見つけた、区分:つまずきなし、助けの有無:なし、補足:特になし
書き方のポイントは、「ボタンがわかりにくい」ではなく「ボタンを探して3回スクロールした」と、見たままの行動を書くことです。原因の推測は、テスト後にまとめて行います。
4. 直す順番の決め方
全員分の記録を集めたら、同じ場所で起きた同じ内容のつまずきをまとめます。次の2つを数えます。「つまずきなし」は集計から外します。
- 人数:そのつまずきが起きた参加者の数(1〜5。同じ人の複数行は1人と数えます)
- 重さ:3=助けなしでは完了できない、2=完了したが迷う・やり直す、1=ためらい・好みの発言。グループ内で最も重いものを使います
「人数×重さ」が点数です。上の例を集計すると次のようになります(説明用の例)。
- ホームで「借りる」が見つからない、人数:2(P1,P3)、重さ:最大3、点数:6、判断:最優先
- 返却予定日が必須だと伝わらない、人数:1(P2)、重さ:2、点数:2、判断:次点(データが壊れる可能性があれば繰り上げ)
- 返却操作を探して画面を往復する、人数:1(P4)、重さ:2、点数:2、判断:様子を見る
点数が同じなら、次の順で決めます。
- 中心作業(タスク1など)が完了できなくなるもの
- 誤った記録が残るなど、取り返しのつかないもの
- 複数人が同じ場所で迷ったもの
- 1人だけの迷い
- 見た目や好みの意見
この表はテストの結果を整理する編集上の提案で、公式の基準ではありません。1人しか起きていなくても、記録が消える・誤って送信されるといった不可逆な問題は、人数にかかわらず上げます。
直したあとの確認
直した後は、その場所に引っかかった人と同じ種類のタスクを、想定する利用者に当たる別の人にまず試してもらいます。「前回止まった場所で止まらなかったか」と「変更によって別のつまずきが起きていないか」を見ます。1人の確認で問題が解消したと断定せず、結果や問題の重さに応じて追加で確かめます。
5. 記録の整理をAIに任せるときの依頼文
記録が増えたら、集計をAIに手伝わせることもできます。任せるのは「同じ場所の分類と点数の計算」までで、直し方の判断は人が行います。参加者の氏名や連絡先、社内の固有情報は、入力前に「P1」「サークルA」のような置き換えをしてください。発言や補足からも本人や組織が分かる情報を除き、利用するAIに入力してよい内容か確認します。
以下はアプリのユーザーテストの記録です(参加者は番号化済み)。
次の手順で整理してください。
1. 「つまずきなし」の行を除き、「画面・場所」とつまずきの内容が同じ行をまとめる
2. 各グループについて、参加者番号の重複を除いた人数と、区分の最大の重さ
(完了不可=3、迷い・誤操作=2、発言のみ=1)を出す
3. 人数×重さの点数が高い順に表にする
4. 原因の推測は「仮説」と明記し、記録にない事実は足さない
記録:
(ここに表を貼る)出力が返ってきたら、元の記録と1行ずつ照合します。人数の数え間違いや、記録にない原因の断定がないかを確認します。この依頼文は私が実際にAIで動かして確かめたものではないため、最初は2〜3行の少量で試してください。

