Claude CodeにMCPサーバーを追加して、使える操作と範囲を確認する手順
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

結論から言うと、claude mcp add が通った時点では「登録できた」だけで、「何ができるか」はまだ分かりません。追加後は、①接続状態、②設定の保存先、③見えているツール、④ツールごとの読み書きの種類、⑤承認が出るか、⑥絞り込みルールの効き方、の順に確かめると、想定外の操作を持ったサーバーを見逃しにくくなります。 この記事は2026年10月27日に、Claude Code公式ドキュメント(MCP、Security、Settings)とMCP仕様のToolsを読んで整理したものです。コマンドやJSONは公式の記述をもとにした「説明用の例」で、私の環境で実行した結果ではありません。サーバー名やURLも架空です。
追加する前に決めておく3点
追加コマンドの基本形は claude mcp add [options] <name> <url|command> です。確認の手間を減らすために、次の3点を先に決めます。
- 接続方式、選択肢:リモートは --transport http(SSEは非推奨とされています)、手元のプロセスは --transport stdio、確認の観点:stdioは自分のPC上でコマンドが動きます。何を起動するかを読んでから追加します
- スコープ、選択肢:local(既定・自分だけ・そのプロジェクト)、project(.mcp.jsonでチーム共有)、user(自分の全プロジェクト)、確認の観点:試すだけならlocalが最も影響が小さい選択です
- 認証情報、選択肢:OAuth、ヘッダー、環境変数、確認の観点:トークンを設定ファイルへ直書きしません。.mcp.jsonでは ${API_KEY} のような環境変数展開が使えます
説明用の追加例です。
# リモート(HTTP)サーバーを、自分専用のlocalスコープで追加
claude mcp add --transport http docs-demo https://mcp.example.com/mcp追加後に確認する順番
次の順で見ると、原因の切り分けもしやすくなります。
- 1、確認すること:接続できているか、見る場所:ターミナルで claude mcp list、期待する状態・注意:Connected/Needs authentication/Failed/Pending approval などの状態が分かります
- 2、確認すること:設定が意図どおりか、見る場所:claude mcp get docs-demo、期待する状態・注意:URLやコマンド、スコープを確認します。同名で別スコープに定義があると警告が出ることがあります
- 3、確認すること:ツールが何個見えているか、見る場所:セッション内で /mcp、期待する状態・注意:サーバーごとにツール数が表示されます。ツールの機能を宣言しているのに0個の場合は目印が付きます
- 4、確認すること:ツール名と中身、見る場所:Claudeへの依頼(次章)、期待する状態・注意:名前は mcp__サーバー名__ツール名 の形です。これが権限ルールで使う完全名です
- 5、確認すること:承認が出るか、見る場所:読み取りだけの無害な操作を1回頼む、期待する状態・注意:承認の確認が出るか、何の引数で呼ばれるかを見ます
- 6、確認すること:絞り込みが効いているか、見る場所:/permissions、/status、claude doctor、期待する状態・注意:ルールの登録内容、読み込まれた設定ファイル、無視された項目を確認します
3番で補足です。リモートサーバーを使った後は cached 2h ago · connects on first use のような表示になることがあります。この場合、ツール数は前回の発見結果を示しています。最新状態を見たいときは再接続します。
また、project スコープの .mcp.json にあるサーバーは、対話セッションでは読み込み前に承認画面が出ます。承認待ちは Pending approval と表示されます。承認をスキップする条件もあるので、共有リポジトリを開くときは、承認画面で内容を読んでから進めてください。
Claudeに頼む確認の依頼文
4番では、Claude自身に整理させると速くなります。ただしこれはClaudeの報告であり、/mcp の表示と突き合わせて初めて確認になります。
今接続しているMCPサーバーごとに、使えるツールを mcp__サーバー名__ツール名 の形で一覧にしてください。
各ツールについて次を分けて書いてください。
(1) 読み取りのみ/書き込み・更新/削除/外部への送信
(2) 実行前に私の承認が必要になりそうか
分類の根拠がツールの説明文だけなら「説明文からの推測」と明記してください。
この依頼ではツールを実際に呼び出さないでください。MCPの仕様では、ツールには名前、説明、入力スキーマ、動作を示す注釈が付きます。ただし注釈は、信頼できるサーバーから来たものでない限り信用しないものとされています。「読み取り専用」と書かれていても、それだけで安全とは判断しません。名前に delete や send が含まれるツールがないか、入力スキーマに「任意のSQL」「任意のURL」のような広い引数がないかを、人の目で見てください。
5番の動作確認は、「このサーバーで、公開してよい説明用データを1件だけ検索して」のように、読み取りで結果が小さい依頼にします。結果が大量に返るサーバーもあります。出力が大きいときの警告や上限(既定25,000トークン)も公式に記載があります。
範囲を絞るときの見直しポイント一覧
確認で気になったツールは、次の表で手当てします。上から順に影響が小さい手段です。
- 書き込み・削除系のツールがある、気づき方:4番の一覧に delete、update、send などがある、絞り方:permissions.deny に完全名を入れて使えなくする。毎回確認したいなら permissions.ask
- 承認が出ないツールがある、気づき方:5番で確認なしに実行された、絞り方:permissions.allow に入っていないか、「今後確認しない」を選んでいないかを /permissions で見直す。承認の有無は権限モードにも左右されるため、現在のモードも確認します
- 共有設定に許可ルールがある、気づき方:チームの .claude/settings.json に allow がある、絞り方:共有ファイルの allow は、各自がフォルダを信頼した後に有効になります。一方 deny と ask は即座に有効です。厳しい側のルールは共有側に置けます
- スコープが広すぎる、気づき方:claude mcp get で user スコープになっている、絞り方:試用はlocalに戻します。claude mcp remove で削除すると、OAuthトークンも消えます
- project のサーバーを一時的に止めたい、気づき方:.mcp.json にあるが今は不要、絞り方:/mcp で無効化するか、設定の disabledMcpjsonServers に名前を入れる
- 認証の権限が大きい、気づき方:トークンが管理者権限やフルアクセス、絞り方:提供元の画面で、読み取り専用や対象を限定したトークンを発行し直す
- 外部の文章を読み込むサーバー、気づき方:Web、チケット、メールなどを取得する、絞り方:取得した本文に混ざった指示に従ってしまう(プロンプトインジェクション)恐れがあります。書き込み系ツールと同じセッションで使わない運用にします
- 設定が効いているか不明、気づき方:ルールを書いたが動作が変わらない、絞り方:/status で読み込み元を、claude doctor で拒否された項目を見る
deny の記述例です(説明用で、未実行)。
{
"permissions": {
"deny": ["mcp__docs-demo__delete_page"],
"ask": ["mcp__docs-demo__update_page"]
}
}設定ファイルは厳密なJSONで、コメントや末尾のカンマがあると構文エラーになります。保存後は設定を再読み込みしますが、反映したか分からないときは /status と /permissions で見ます。ここでは、ツールの完全名を使うルールを例にしました。公式のPermissionsページでは、サーバー全体を指定する mcp__<server>__* も確認できます。例えば permissions.deny に mcp__docs-demo__* を入れると、そのサーバーの全ツールを禁止します。
絞ったあとにもう一度見ること
- ツール一覧は変わり得ます。 MCPのサーバーは接続中にツールを増減でき、通知を受けると対話セッションでは一覧が更新されます。追加時に確認した内容が、後日そのまま続くとは限りません。サーバーを更新したときは、4番と5番をやり直します。
- サーバー名は安全性の根拠になりません。 名前は追加者が付けるラベルにすぎないので、github という名前でも中身は別物かもしれません。URLか起動コマンドを claude mcp get で見ます。
- 組織の管理下では挙動が変わります。 管理者がMCPを制限している場合があり、サーバーが一覧から消えたり追加が拒否されたりします。自分の設定ミスと決めつけず、/status で管理設定の有無を見ます。
- Anthropicはサーバーの安全性を保証しません。 Claude Codeの公式セキュリティ文書は、自作か信頼できる提供元のサーバーを使うことを勧めています。MCPの仕様でも、ツール実行には人が拒否できる仕組みを置くべきだとされています。承認画面は流さず、引数を読んでください。
作業を任せるときの分担
- ツール名の一覧化と読み書きの分類案、人が確認すること:分類が正しいか。/mcp の表示と一致するか
- deny/ask ルールのJSON草案、人が確認すること:保存先ファイルと、共有してよい内容か
- 読み取りの動作確認の実行、人が確認すること:承認画面の引数と、返ってきた情報の範囲
渡す情報は、サーバー名、claude mcp get の出力、ツール一覧までにします。トークンや社内URLは、依頼文へ貼らず伏せ字にしてください。

