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引き分けのあとの会話:どちらも勝てなかった理由を探す

遊びを見つける

執筆にClaudeを使用しています。

紙の飛行機が、海辺の小さな街と山の上を飛んでいく絵。
記事のテーマをもとに制作したAI生成イメージ。実際のゲーム画面ではありません。

「潮目のオセロ」で友達と招待リンクから対局し、最後の一手で黒32、白32になった場面を考えてみます。画面には引き分けの表示が出ています。ここで多くの人は「惜しかったですね」と言って終わりにします。もったいない終わり方です。勝敗のついた対局は「あの一手が良かった」「あそこで負けた」と原因を一つに絞りやすい一方、引き分けは原因が二人分あります。どちらの側にも、勝ち切れなかった理由と負けずに済んだ理由があります。 この記事では、決着のつかなかった対局を二人で振り返る方法を扱います。引き分けを「差がなかった」と読むのか、「差が打ち消し合った」と読むのかで、会話の中身は大きく変わります。後者の読み方をするための、記録の残し方、局面の探し方、質問の順番を確かめていきます。

この記事の目次
  1. 引き分けには二種類の読み方がある
  2. 会話の前に、材料を残しておく
  3. オセロの引き分けを読む:石数より「打てる手」を見る
  4. チェスの引き分けを読む:勝ちを逃した瞬間を棋譜で探す
  5. 二人で話す順番を決めておく
  6. 次の行動

引き分けには二種類の読み方がある

引き分けの局面を、ずっと互角だったものとして読むのは一つ目の読み方です。序盤から終盤まで形勢がほとんど動かず、そのまま終わった対局です。

二つ目は、途中で一方に傾いたのに、もう一方が立て直したものとして読む読み方です。たとえば、黒が優勢に見えた中盤から、白が角を取り返して同数に戻した場合です。結果は同じ引き分けですが、振り返りで得られるものがまるで違います。

この二つを分ける手がかりは、「どちらかが勝てたと感じた瞬間があったか」です。二人とも「一度もなかった」と答えるなら一つ目、どちらかが「あった」と答えるなら二つ目の可能性が高くなります。会話の最初の質問は、この一点に絞るのがおすすめです。結果の評価から入らず、感覚の記憶から入ります。

会話の前に、材料を残しておく

振り返りは記憶だけでは成り立ちません。人は、自分に都合のいい場面を覚えているものです。材料は、対局が終わった直後に残すのが確実です。

アソバースのオンライン対戦は、確認済みの内容で言えば次のとおりです。

  • 対戦は「潮目のオセロ」と「灯りのチェス」で行えます。
  • 部屋は24時間、部屋と対戦履歴は作成から7日後に削除対象になります。
  • チャット機能は現在ありません。

つまり、対局後の会話は、通話や普段使っているメッセージなど、別の手段で行うことになります。そして、後日ゆっくり振り返ろうとしても、履歴が残っている期間には限りがあります。終局後すぐに、次のものを手元に残しておきます。

  1. 終局時の画面(石数や駒の配置が分かるもの)
  2. 手番の流れを思い出せるメモ(「中盤で四隅のどこが埋まったか」など、細かくなくて構いません)
  3. 自分が「ここが分かれ目だった」と感じた手番の番号

「灯りのチェス」には、取った駒と全棋譜の表示があります。棋譜が見られるなら、その場で写しておけば十分な材料になります。「潮目のオセロ」の画面にどんな記録表示があるかは、確認済みの範囲では分かりません。この部分は作品を開いて確かめ、記録が足りなければ、返った石の数が大きく動いた手番だけでも書き留めておくと後で役立ちます。

オセロの引き分けを読む:石数より「打てる手」を見る

オセロの引き分けは、盤面の64マスが埋まって同数になる、あるいは途中で双方が打てなくなって同数で終わる、という形で起こります。振り返りでは、終局時の石数に注目しがちですが、石数は結果であって原因ではありません。オセロでは序盤から中盤にかけて、石が多いことが有利とは限りません。相手に打てる場所を渡してしまうからです。

そこで、二人で次の三点を順に確かめます。

打てる場所の数が極端に減った場面

どちらかの手が、選択肢の少ない状態に追い込まれた場面があったかを思い出します。自動パスが起きた手番は、その手がかりになります。「潮目のオセロ」では置けない手番が自動でパスされるので、パスが入った場所は、打てる手が尽きていたことを示す目印として使えます。

隅と、その隣のマス

隅を取った側がどこで優位に立ったかを話します。隅は一度取ると返されない石で、その周りから安定した石が広がります。引き分けなのに隅が片方に偏っていたなら、もう片方が別の場所で補っていたことになります。その補い方が、会話のおもしろい部分です。

終盤の空きマスの偶奇

終盤、盤の空き領域が分かれているとき、それぞれの領域の空きマスが偶数か奇数かで、最後の一手を誰が打つかが変わります。最後に打つ側が有利になりやすい、という考え方があります。ただし、パスが入ると手番の並びがずれるので、単純には当てはまりません。この考え方を鵜呑みにせず、「最後の領域で誰が最後に打ったか」を事実として確かめるところまでにとどめます。

ひとり対局を使えば、同じ局面から別の手を試せます。ひとり対局には返る石のプレビュー、理由付きヒント、一手戻すがあります。ただしヒントと一手戻すはひとり対局のみで、オンライン対局では使えません。したがって、オンラインで引き分けた局面は、終盤の手順を再現するかたちで、ひとり対局の中で作り直すことになります。まったく同じ配置を作るのは難しいので、「空き領域が複数に分かれ、手が限られる終盤」という条件を目安に、似た局面を探してください。

チェスの引き分けを読む:勝ちを逃した瞬間を棋譜で探す

チェスの引き分けには、いくつかの典型があります。標準的なルールでは、次のようなものがあります。

  • ステイルメイト:手番側が王手を受けていないのに、動かせる合法手が一つもない状態です。
  • 同一局面の繰り返し:同じ配置が繰り返されて決着がつかない状態です。
  • 駒の不足:双方とも、どう動いてもチェックメイトを作れない駒の組み合わせになった状態です。

「灯りのチェス」は標準の終局判定に対応していると案内されています。ただし、ここに挙げたルールのうち、どれが自動で判定され、どう表示されるのか、また引き分けの申し出ができるのかは、確認済みの内容には含まれません。この部分は作品を開いて確かめてください。

引き分けの原因を探すときは、終局の種類でまず分類します。

  • ステイルメイト、振り返りの主な問い:優勢だった側は、相手に動ける手が残っているかを確認していたか
  • 同一局面の繰り返し、振り返りの主な問い:繰り返しを避ける別の手が、どちらにあったか
  • 駒の不足、振り返りの主な問い:駒が減りきる前に、どの交換が分かれ目だったか

取った駒の表示で、優勢が崩れた時点を探す

取った駒の表示は、形勢の変化を追うのに便利です。駒の取り合いを順に見ていき、どちらかが駒得になった時点と、それが元に戻った時点を探します。駒得になったのに引き分けに終わったなら、その間のどこかに、勝ちを決めきれなかった局面があるはずです。

棋譜を二人で読むときの順序

棋譜は最初から読まず、まず終局の直前から数手さかのぼります。ステイルメイトなら、直前の相手の動かせる駒を数えます。そして「もう一手前なら、まだ勝てたか」を、順に戻りながら問います。分かれ目を一つ見つけたら、その時点の配置を紙や頭の中に再現し、他の手を二人で出し合います。確信が持てない手は、ひとり対局かふたり対局の同じ画面で動かして、駒の動きを確かめます。

二人で話す順番を決めておく

引き分けのあとの会話は、放っておくと「惜しかった」「次は勝つ」で終わります。それを避けるには、質問の順番を先に決めておくのが効果的です。

  1. 一人ずつ、「勝てると思った瞬間」を一つ挙げる。
  2. 一人ずつ、「負けると思った瞬間」を一つ挙げる。
  3. 二人の答えを並べて、ずれているところを確かめる。

3の「ずれ」が、この会話の中心です。たとえば、片方が「この手で勝てると思った」と言った局面を、もう片方は「そこは別に危なくなかった」と感じていたかもしれません。その差は、見えていた情報の違いを表します。どの手が見えていて、どの手が見えていなかったのか。そこを言葉にすると、次の対局で何を見ればよいかが具体的になります。

注意したい点が二つあります。

  • 結果から逆算して語らないことです。引き分けだったと知っているので、「どうせ互角だった」と言いたくなります。しかしそれは、当時の判断を見えなくします。
  • 自分の悪手探しだけで終わらないことです。引き分けは二人分の判断の積み重ねなので、相手が踏みとどまった手にも目を向けます。

会話の最後には、次の対局に持ち込む問いを一つだけ決めます。たとえば「終盤の前に、お互いの打てる手の数を一度数える」「優勢になったら、相手に動ける手が残るかを先に確かめる」といったものです。一つに絞るのは、複数あると次の対局で何も意識できなくなるからです。

次の行動

次に引き分けたら、終局画面を残し、「勝てると思った瞬間」を二人で一つずつ挙げるところから始めてください。オンライン対局の履歴は期限つきなので、その日のうちに材料を手元に残しておくと安心です。決着のつかなかった局面を、ひとり対局や同じ画面でのふたり対局で作り直し、別の一手を探すところまで進めば、次の対局の準備にもなります。